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案内したリビングのテーブルには、速攻で作ったおつまみが5品ほど。
水菜のサラダと、厚揚げのキムチ炒め、砂肝とニンニクの芽の炒め物、エビマヨ。
5品目の枝豆はスーパーのお惣菜だけど、やはりビールにこれは外せない。
だけどテーブルに並べられた料理を見た彼は、本当に嬉しそうに笑って言った。
「仕事から帰って、これ作ってくれたの?」
「……はい。手抜き料理ばかりで申し訳ないんですけど」
「いや、すげー美味そう」
「じゃあ、早速頂いたビールで乾杯します?」
「賛成」
先日の土手では仕方なかったけれど、今日はビール用のグラスも冷蔵庫で冷やしてある。
急いでそれを取り出し、テーブルへと持って行くと誉さんは柔らかな微笑みを浮かべて言った。
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