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「佳奈ちゃんって、やっぱ犬っぽい」
「え?」
「なんかお預けくらった犬みたいな顔してるし」
「……お預け……?」
「まぁ俺もある意味同じか。
腹減ったし早く佳奈ちゃんの料理食いたいんだけど、まだお預け?」
「あっ、ご、ごめんなさい」
慌てて誉さんのグラスにビールを注ぐと、誉さんもお返しにと私のグラスにビールを注いだ。
「じゃ、1週間お疲れ様」
「はい、お疲れ様」
コツとお互いのグラスをぶつけて、私たちはビールを喉に流し込んだ。
「くぅー、美味しい!」
思わずいつもの自分の口調で言葉にしてしまって、慌てて誉さんを見る。
すると誉さんは、楽しそうに笑って言った。
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