Act.4

24/36
189人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「佳奈ちゃんって、やっぱ犬っぽい」 「え?」 「なんかお預けくらった犬みたいな顔してるし」 「……お預け……?」 「まぁ俺もある意味同じか。 腹減ったし早く佳奈ちゃんの料理食いたいんだけど、まだお預け?」 「あっ、ご、ごめんなさい」 慌てて誉さんのグラスにビールを注ぐと、誉さんもお返しにと私のグラスにビールを注いだ。 「じゃ、1週間お疲れ様」 「はい、お疲れ様」 コツとお互いのグラスをぶつけて、私たちはビールを喉に流し込んだ。 「くぅー、美味しい!」 思わずいつもの自分の口調で言葉にしてしまって、慌てて誉さんを見る。 すると誉さんは、楽しそうに笑って言った。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!