Act.4

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「そっか!佳奈もいよいよ28歳の誕生日が来るのか!」 「ちょ、私の誕生日忘れてた?」 私の突っ込みに千波はおどけて舌を出す。 4月には千波のバースディパーティを、11月には恭ちゃんのバースディパーティ、そして大吾さんは12月と私たちは毎年4人で祝って来た。 でも私としては、出来ることなら今年の誕生日は誉さんとも一緒に過ごしたいと思う。 もう恭ちゃんにお説教されてもいいと腹を括った私は、千波と大吾さんに言った。 「あのね、今年の誕生パーティなんだけど、もう一人呼びたい人がいるんだ」 「は?」 すかさず反応した千波に、苦笑いを見せてから私は彼のことを口にする。
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