181人が本棚に入れています
本棚に追加
「まだ23時だね」
「え? まだ日付変わってなかったんですか?」
「うん。ちょっと飲みが足りなかったかな?」
「……ですね」
お互いが笑い合ってベッドから起き上がる。
けれど当然のごとく、私はなにひとつ身につけていなくて、誉さんも上半身だけは裸の状態だった。
慌てて布団で身を隠すと、誉さんは小さく笑って言った。
「もう全部見たのに」
「っ!」
「でも佳奈ちゃんのそういうとこ、すごく可愛い」
「…………」
「大切にするから」
ポンと私の頭を叩いて誉さんはベッドから出ると、床に落ちたままだった私のシャツを拾って羽織らせた。
最初のコメントを投稿しよう!