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「まぁ、大切な話もあるし続きは部屋の中で話すよ」
そう言って恭ちゃんは車を降りて行く。
それに続くように私も車から降り、恭ちゃんの後を追った。
玄関の鍵を開けた恭ちゃんに促され部屋の中に入ると、いきなり目に飛び込んで来たのは、分厚い本ばかりが並べられた本棚だった。
勉強部屋というだけあって、テレビも何もなくそこにあるのはデスクとパソコンと本棚ばかり。
ソファーセットはあるけれど、全く生活感などない部屋だ。
「コーヒーくらいは淹れられるから、そこに座って待ってて」
ソファーを指さした恭ちゃんは、書斎の横にある小さなキッチンでコーヒーメーカーをセットし始めた。
正面から見たらただの四角い箱のように思えたけれど、恭ちゃんのデスクの向こうには大きな窓があって雑木林が生い茂っているのが見える。
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