161人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっぱり二人は一緒にいたんだね」
「……まぁ今はそれより早く千波ちゃんに連絡してあげろよ。
面会出来るのは午後からだから、一眠りしてから出直した方がいいって」
「……分かった」
しぶしぶ頷いて、私はポケットに隠した携帯を取り出し、千波に電話をかける。
「あ、千波? もう病院つく?」
「あと5分くらい」
「あのね、今恭ちゃんと会って、面会は午後からだから出直した方がいいって」
「それは分かってるけどさぁ……やっぱ大吾さん心配だし」
「うん……それは私も言ったんだけど……」
そう言いながら、横に立つ恭ちゃんにチラリと視線を送ると、私の手にあった携帯は抜き取られる。
最初のコメントを投稿しよう!