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衝撃的すぎる事実に、私の手が震え出す。
その様子を見つめながら斉木さんは言った。
「つまり……あなたと我妻恭太は血の繋がった兄妹ではないということです」
「……嘘……」
「あなたに我妻恭太から届いたDNA鑑定の報告書は、あなたの父親が我妻荘介であることの報告書だけでしたよね?」
「……はい」
「これは私の憶測ですが……おそらく我妻恭太はこの事実を知らないのではないかと思います。
けれどあなたが荘介の血を引いていることだけは知っていた」
「…………」
「あなたを抱くことで我妻荘介に幻滅させ、なおかつあなたに我妻の血を心底嫌いになって欲しかった。
そしてあなただけには……本当に愛すべき人を見失って欲しくなかったのではないでしょうか」
「…………」
「だけどこの結果を知った室長は我妻の思いを尊重し、あなたの前から消えようとしています」
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