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看守の言葉を聞きながら改めて思う。
恭ちゃんや大吾さんが私を何よりも大切に見守って来てくれたように、斉木さんや城田さんも誉さんのことをとても大切に思っている。
人間はこうして血の繋がりなどなくても他人を思いやり、敬うことが出来る生き物だったからこそ、この命を繋いで行くことを神に許されたのだろう。
「……ありがとうございます」
やっとの思いでそう答えると、看守の警官は部屋の奥にあるもうひとつの扉を開いた。
「我妻君を呼んできますので、こちらでお待ちください」
案内された空間は、ドラマなどで見るものとは少し違う、圧迫感のある小さな空間。
そこには安っぽいパイプ椅子がふたつ並べれており、正面のガラスには丸い穴がいくつか開いている。
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