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「そっかあ。貞治も大変なんだな。って、ヤバっ、もう少しで引き受けるとこだったよ。もう2度とうちでは引き受けない。他をあたって」 そう言うと、貞治は がっくりと肩を落として 「そっか、ダメか。怒られちゃうな、部長に。今度こそ辞めさせられるかもしれないな。 じゃあ、亮介君、これで本当にお別れだから。 君に会えて良かったよ。 楽しかった」そんな風に言われると、俺が次に瞬きしたら消えて もう2度と会えないのか?と思い、俺は瞳が渇いて涙が溢れて来ても 瞬きせず 「わーかったよー!引き受けるよ。いつだよ?」 結局、引き受けてしまった。 「おおお、心の友よ。ありがとう」 「そう言うの良いから。まさか明日じゃないよねぇ」 「うん。今回は明後日」 「はあ?何でいつも急なんだよー」 「ごめんごめん。いろいろ他あたってたら、もうこんな切羽詰まっちゃってさ」 「で?誰?仏さんは」 「あのね、今回はおじいちゃん。 バツイチで、娘さんが良い娘さんでさ、離婚した父親の13回忌をちゃんとやってくれるって。 でも、家は義理の息子の建てた家だし、居心地悪いから、行きたくないって」 「明後日なら、丁度バイトも休みだし、これと言って何もないけど」と言うが早いか、貞治のiPadを閉じるか早いか。 貞治は、布団関係は前日に届く事。明後日は貞治が忙しいから、仏さん一人で来る事、お迎えは明々後日の昼前になる事を告げ、 次の俺の瞬きでいなくなっていた。
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