赤い「とり」と白い「とり」

赤い「とり」

「あ！落ち葉だ！」公園で遊んでいる男の子が落ち葉の落ちていく模様を見て興奮している。

僕「鈴木　直人」は今、学校から下校中だ。下校中は必ずこの、「鳥の家公園」を通る。
鳥の家公園は人通りが少なく、いつも静かな場所に面している。
僕の家はここから約１時間バスを使って下校する。

「ねーねーママー　赤い『とり』と白い『とり』って知ってる？」と女の子がその子のお母さんらしき人に道端で話しかけている。

(赤い「とり」と白い「とり」か・・・・・・噂でしか聞いたことがないな～)
そうこの二つには恐ろしい噂がある。

まず、赤い「とり」は、見た人全員が約一週間後に、多量出血をおこし「死」に至るらしい。
白い「とり」は見た人全員が急な心臓発作を起こし「死」に至るらしい。
僕は(そんなことあるか！)とその時は、軽視していた。