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冬の夜空は、空気が澄んでいて美しい。見上げれば、無数の星たちが返事をするかのように瞬く。
うっかり目を閉じてしまえば、彼らの会話を聞き逃してしまう。
これほどまでに美しい夜空を眺める機会など、都会ではなかった。
本当に久しぶりで、何もかも変わらないことに罪悪感が胸を刺してくるようだ。
何をしていたんだ、今まで。
自分を責めるも、それは虚しさを増すだけ。
あっという間に過ぎた田舎の日々を思い出しながら、俺はまた星を見上げた。
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