第2章 決意

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検診の日 この日を迎えるまで 2人とも不安にかられていた。 まるで 何も手につかないような日々だった。 笑琉:大丈夫だよね? 彼女:いてくれるかな? ちゃんとお腹の中に… 笑琉:大丈夫。 俺たちの子は強いから。 そんな会話を少しした頃 看護婦さんから内診ですと 彼女が呼ばれた。 彼女:行ってくるね? 笑琉:うん。 無理しないでね。 彼女が内診から帰ってくるまで 気が気じゃいられなかった。 子宮外だったらとか 全然成長してなかったらとか 不安しかなかった 自分が情けなくなった。 彼女はもっと怖いはずなのに 私自身が不安にかられて 寂しいとか言って 恥ずかしさを覚えたりもした。 彼女が内診から帰ってきた。 その顔には笑みがあった。 少しホッとした。 笑琉:どうだった? 彼女:お腹の中に正常にいた! ちゃんと育ってたよ! 笑琉:そっか。 よかった。 素直にそう思った それに合わせて 新しい一歩を踏み出した。 2人ではなく3人で。
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