3人が本棚に入れています
本棚に追加
検診の日
この日を迎えるまで
2人とも不安にかられていた。
まるで
何も手につかないような日々だった。
笑琉:大丈夫だよね?
彼女:いてくれるかな?
ちゃんとお腹の中に…
笑琉:大丈夫。
俺たちの子は強いから。
そんな会話を少しした頃
看護婦さんから内診ですと
彼女が呼ばれた。
彼女:行ってくるね?
笑琉:うん。
無理しないでね。
彼女が内診から帰ってくるまで
気が気じゃいられなかった。
子宮外だったらとか
全然成長してなかったらとか
不安しかなかった
自分が情けなくなった。
彼女はもっと怖いはずなのに
私自身が不安にかられて
寂しいとか言って
恥ずかしさを覚えたりもした。
彼女が内診から帰ってきた。
その顔には笑みがあった。
少しホッとした。
笑琉:どうだった?
彼女:お腹の中に正常にいた!
ちゃんと育ってたよ!
笑琉:そっか。
よかった。
素直にそう思った
それに合わせて
新しい一歩を踏み出した。
2人ではなく3人で。
最初のコメントを投稿しよう!