第3章 超えられない壁

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3人で歩んでいこう。 そう決めた日から数日。 彼女との言い合いも少なかった。 でも まだ彼女の親御さんには認めてもらえていない。 それは変わらぬ事実であった。 しばらくの間 親御さんも不安があったこともあって 事あるたびに電話をかけて来ていた。 今は諦めたほうがいい。 下ろすのも一つの手。 そんな内容の電話がかかってきていた。 中には彼女の学校の件などもあったが 大半を占めるのがその話。 笑琉:学校はどうだった? 彼女:まぁまぁかな。 笑琉:そっか。 そんな 相槌で終わるような話ばかりしていた日々。 一番の理由は 彼女を信用していない私が悪いのだと思っていた。 私に一言もなしに決めた一度の過ち。 そのことが気がかりで 深い話はなるべく避けていた。 そんなある日。 彼女が親御さんと電話で話したというのを聞いた。 それが大きな喧嘩になるとは思ってもいなかった。
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