第3章 超えられない壁

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親御さんからの電話の後 様子を伺いながら聞いてみた。 笑琉:どうだったの? 彼女:なんていうか… 今はやっぱり時期じゃないみたいな事と 産んだ後私が学校に行ってる間 笑琉が子供見てて 私が帰ってきたら笑琉が仕事に行くとか それが出来ないならお母さんが全部やるって。 笑琉:そっか… それでお母さんにまかせるの? 彼女:そういう訳じゃないけど 考えてくれてだんだ…って ちょっと嬉しかった。 笑琉:よかったんじゃない? 全部任せたら俺たちが育てる訳じゃないじゃん それを任せるんなら俺は一緒にいられない。 正直 この時怒りよりも虚しさが大きかった。 何故なら2人で話し合って頑張ろうと決意したのに 親の一言でコロコロ変わってしまう 彼女の中途半端な気持ちとか言葉に 虚しさを凄く感じていた。 何のために俺はいるのだろう? 結局嘘しかつかないんだ。 自分の存在意義すら疑った。 子供育てるにはそんな半端じゃいられないし リスクがあるから余計に責任感じているのに まるで他人事のように言う彼女に 虚しさを感じ信用すらなくなっていた。
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