「強さ」の連鎖

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4人に関心のない私には、いつも様々な情報が入ってくる。 冷静な判断をくだせそうだから、 余計な口外をしなさそうだから、 誰とも徒党を組みそうにないから、 きっと、そんな理由があるのだろう。 かおるは、さなとゆいが嫌い。 さなの弱さが彼女の癇に障るらしく、ゆいの悩みはさっぱり理解が出来ないらしい。 さなは、かおるとまりあが苦手。 かおるの強さは彼女にとって恐怖に値し、まりあの明るさは無意味に感じるそうだ。 ゆいも、かおるとまりあが苦手。 かおるは彼女の悩みを受け入れようとせず、まりあは彼女の悩みを否定するから。 まりあは、さなとゆいが邪魔。 さなはコミュニティーに存在していないし、ゆいはコミュニティーを暗く悩み深いものにしてしまう…。 いつもは彼女たちからの情報を聴き流しているだけの私だったけど、 ある日、私以外の4人の会話を耳にしてしまった。 「ありさは、私たちを見下している! 自分だけは関係ないような顔をして!」 「自分は悩みや苦しみなんて何もないように、私のことを嘲笑っているんだわ!」 「みんなと仲良くしようなんて思ってないんだよ、きっと!」 「・・・・・。」 やはり、無関心は通用しないようだ。心の奥底の思いも、ある程度伝わっていたのだろう。     
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