第1章 吉田スイッチ設置

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高校2年生の夏、吉田勝昌(かつまさ)は身体が弱い妹と夏祭りに足を運んだ。 「お兄ちゃん!りんご飴!あっ射的!あっ……」 無邪気にはしゃぐ小学5年生の妹、吉田夏帆(なつほ)は2年ぶりの夏祭りを楽しんでいた。 「夏帆!あんまりはしゃぐなよ!また発作起きたら帰らないといかんくなるんだぞ」 勝昌は注意しながらも夏帆の無邪気な笑顔を小走りで追いかけ、また自分も久しぶりの夏祭りを楽しんでいた。 まだ純粋な黒に染まりきれていない夜空に花火はポツポツと上がりはじめ、さぁ夏祭りスタート!と言わんばかりの大きな音がまだ目立とうとしない光よりも遅れて鳴り響いていた。
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