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*警察署にて*
「ちょっと、課長。どういう事ですか」
「んだよ、お前、久しぶりに会ったのに挨拶位しろよ、あと今オレ、部長だから。部長」
「そんな事はどうでも良いんですよ。何で私を呼んだですか?只の強盗で」
「いや……、只の強盗って。とりあえず落ち着け」
そう言うと彼は右手で彩夏の近くにある椅子を指差すと、『仕様がない』という表情で渋々椅子に座る彩夏。
「…………で、理由を教えて下さい。課長」
「いや、だから部長だって」
「良いんじゃ無いですか、私にとっては課長何ですから」
「……………………、解ったよ」
「んで、理由をお願いします」
彼はため息を一回付き、話始める。
「俺達も最初は只の強盗事件だと思って調べていたんだけど、そうじゃ無かったんだ。」
「そうじゃ無いって?」
「お前の担当は何処だ」
「何処って…………、あっ」
「そう、そっち絡みだ」
「はぁ、…………まぢか」
彩夏は右手で頭を抱えて、ため息を付きながらそう言う。
「確かに、ここら辺、事務所ありますけど」
「そう、お前が居た時は落ち着いていたんだけど、最近活発に動いている」
「………んで、今回はその絡みって事ですか?」
「まだ、確定はしてないけどね」
頭を抱えこむ彩夏。
「はぁ、徹夜か。本当に嫌」
「けど、良いんじゃん此処で」
「良く無いですよ。課長」
「だってお前、風磨の事務所ここら辺だろ」
ニヤニヤしながら言う課長、慌てる彩夏。
「べっ、別にそんな事無いですよ」
「お前、本当分かりやすいな」
顔を真っ赤になる彩夏。
「で、アイツは気づいてんの?」
「………………………、いえ」と小さい声で呟く。
「本当、アイツ鈍いな、こっちは」
「……………はい、本当、事件はすぐに解決するのに」
「どのくらい経つ?アイツが辞めて」
「もうすぐ三年になります」
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