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一章 黒炎の心優しき魔王
「懐かしい夢だったな、、、」
そう言い俺はベッドから降りた。
窓の外には海と空が広がっている
旅を開始してから1ヶ月と六日がたち俺は16歳になった。
現在は六月七日
俺の誕生日は二日前の六月五日だった。
「今日も雨特に変化は無しっと」
俺は食糧調達の際寄った街で買った日記にそう書き込んだ。
あれからこの都市には農家と牧場管理人が増えた、もちろん彼らの家族にも
同伴して頂いた。
中には一人で乗り込んできた冒険者もいた。
彼女は今宿屋を経営しているが最近
客が来ないとクレームを押し付けてきている。
大体移動する都市だから海に入ると客が来ないのは当たり前だと思ったのだが
以外に魚人やセイレーン等色々な人がきている。
しかし彼らも海が家だったりするので宿屋に泊まる必要が無いのだろう。
とにかく今は出来る秘書と統率力の高い人材がほしい所だった。
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