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ー雄姫side
あれから数日がたって退院する日が来た
「依月、迎えに来てくれてありがと」
「いえいえ。あのな、雄姫が寝ている間にお前の両親に会って来た。もう一度お前と向き合いたいって言ってた」
「ほんと?でも、怖い」
「うん、一緒に行くからもう一度話してみない?」
「そうだね。頑張ってみるね」
「じゃあ、今から行こう」
「え?」
「ほら、行くぞ」
ーピンポーン
「はい」
「雄姫です」
「今開ける」
「わかった」
ーガチャ
ードタドタドタ
「雄姫様、おかえりなさいませ」
「雄姫様のお帰りを使用人一同お待ちしておりました」
「ありがと」
「旦那様はあちらにおられます」
「わかった。依月、行こ」
「おう」
「父さん、ただいま」
「雄姫、おかえり。帰ってきてくれてありがとう。
依月君も連れてきてくれてありがとう」
「いえいえ。当然のことをしただけです」
「雄姫、今までごめんな。母親が亡くなって俺が再婚しておりずらくなったよな。それにすら気づかず仕事ばっかりしてお前のこと気にかけれなくなった。ごめんな」
「いいよ。これからはよろしくね」
「あぁ」
「お父さん、俺ね依月と付き合うことになった」
「そうか、依月君息子を頼むな」
「はい、ありがとうございます!」
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