【美青年マスターと】

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「また、来てもいいですか?」 「基本的に毎日営業してるので、いつでもどうぞ」 「じゃあ、失礼します」 「またのご来店をお待ちしております」 格好良いマスターに見送られてお店を出る。ここに来るまでは荒れていた心がすぅっと凪いで、余裕が持てた気がする。 空を仰げば、もう夜の藍と濃紺が支配していた。 今日、衝動的にだったけど街を歩き回って良かった。なんだか秘密の隠れ家を見つけた感じ。お気にいりのお店って、初めてできたかもしれない。 些細なことかもしれないけど嬉しくて、鼻歌をうたいながら帰った。
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