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うーん、やっぱりマスターは魔法使いだったりして。綺麗に果実入りサイダーを飲み切った頃には身体も軽くなった気がする。
「マスター、ごちそうさまでした!」
「うん。元気になったみたいで良かった」
「また来ます」
「待ってますね」
挨拶をして扉の外に出れば、夏特有の暖かい空気に包まれた。なんだか、一気に現実の世界に戻った感じ。全部の音がやけにクリアに聴こえる。
あのお店にいた余韻に縋りながら、本当の家を目指した。
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