プロローグ

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ある昼下がりの日曜日。 公園の奥にある私達にしか知らない秘密の場所がある。 そこで私達、夫婦はお弁当を食べていた。 夫である悠治さんは私が作った玉子焼きを美味しそうに食べていた。 そんな夫の姿に私は嬉しくて、笑みが絶えなかった。 それでも一途の不安が過ぎった。 夫は元殺し屋だ。 最初はその事を私には秘密にしていた。 でも私はその夫を疑い、夫とは別の男と関係を持った。 しかし、悠治さんはそんな私を許してくれた。 そして、私も大きな秘密を持った夫を許し、2人で前に進もうと決心した。 しかし、形ある物はいつか必ず壊れるもの…… 夫がいずれ、殺し屋に復帰するとも限らなかった。 それでも私はこの“平穏な日々”を守るに夫にある約束をさせた。 殺し屋はもうしないと……
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