プロローグ

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俺はかつては殺し屋だった。 最強の殺し屋“幻影の暗殺者” しかし今は引退し、灰谷香澄の夫、灰谷悠治として“平穏な日々”を謳歌していた。 そんな愛しき妻から「殺し屋はしない」と約束させられた。 香澄は俺が殺し屋に復帰するのを恐れた。 それを阻止しようと危険な行動が目に余った。 その姿に俺はいつも、ハラハラさせられた。 それに今、彼女のお腹には俺の子を宿している。 俺が最も、恐れているのが大切な妻が俺の前から消えていなくなる事だ。 例え、他の男を愛しても俺にとってはかけがえのない、愛しき妻だ。 そんな妻がいなくなるのは俺にとっては死に値する。 俺は妻の約束を守ると固く誓った。 だが、逆に俺も妻にある約束をさせた。 もう、危険な事はしないで欲しいと……
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