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「おい、テストどうだった?」
「全然駄目だったよ。得意の物理が半分とれないとか意味わからん。凡ミスしなければ……」
「またやったのか。この前の中間だって仮定見逃して90点台逃したとか嘆いてたじゃん」
がしゃん
「そうなんだよ。もう中学の頃から凡ミス癖があったんだけど、高校入って悪化した」
「でも理解できてるんだからいいよなー。俺なんて数学わからなすぎてほぼ毎回赤点だっていうのに」
「お前は英語とか国語できんじゃん。俺の古典のテスト見る?漢文の部分全バツだよ?」
「今度教えてやろうか?」
がしゃん
「悔しいからもうちょい自分で勉強してみる。それでもわかんなかったら教えてくれ」
「おっけー。てかさ、あと少しで夏休みじゃん」
「平日に1日勉強してるか、1日部活してるかくらいの差しかないけどな」
「でも1日くらい休みはあるんだろ?」
「1週間分くらいはあったはず」
「ならプール行かない?暑いからそういうとこ行きたい」
がしゃん
「えー、俺彼女作るって予定があるからそんな男2人でプールとか行く暇ないわー」
「どうせそう言って出来ないだろ。なら家に引きこもってるよりマシだろ」
「そうやって決めつけんなよ。俺にもできるかもしれないよ?彼女」
「そう言って出来ないのがお前だから。諦めて男友達と予定を入れとけって」
「ホモみたいに聞こえるからやめろよ」
「えー、俺じゃ駄目ですか?」
がしゃん
「やめろ、マジやめろ。俺にそっちの気はない!」
「俺だってないわ。ちょっとふざけただけですー。てかさ、さっきからがしゃんがしゃんなってるけどなにやってんのさ」
「ステーショナリーキャッスル作り」
「なに英語でかっこよく言ってんの。ただ文具立てて遊んでるだけじゃん」
「ふっ、この立てたペンの上に定規を載せ、その上にシーソーの様に両端にシャー芯ケースを載せれた時の達成感は言葉に表せないほど素晴らしいものだぞ」
「ふーん、暇だし俺もやろ」
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