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「尚、お待たせ」
僕は優しく尚の頬に手を当てた。
尚の頬は今まで見たことがないほど白く、そして僕の記憶通り滑らかだ。
裸の彼女の横にそっと寝そべり、彼女の横顔を見つめた。
「綺麗だ。尚。すごく…」
彼女の頬に唇を寄せる。
そして彼女の耳たぶを柔らかく噛んだ。
彼女が感じる場所だ。
彼女が甘い吐息をあげると、それは『いいよ』の合図。
首筋を舐めて、鎖骨にキスマークを一つ。
夏は胸が開く服を着るから、鎖骨につけると怒られる。
でも、今は冬だから、いいよね?
驚かさないように尚の胸の膨らみに手をかける。
指と指の間に乳首を挟む。そうするとすぐに芯を持ち始めるんだ。
それは彼女の『私もシタイ』の合図。
「尚、好きだよ」
耳元で囁いて、指を動かす。
けれど、彼女の胸は反応しない。
こんなこと今までなかった。
「尚?」
彼女の顔を覗き込むけれど、さっきと表情は全く変わらない。
酔っ払って、正気を無くした時よりもずっと無表情だ。
僕は尚の上に馬乗りになって、強く乳首を吸う。
尚の反応なんて構わずに。
胸を揉みしだき、腹にもキスマークをつける。
下へと移動し、彼女の大事な部分に指を這わせた。
「なお、なお、」
その部分は乾いているけど、大丈夫だよ。
僕は大丈夫だ。
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