第四章 「黄昏の時間」
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第四章 「黄昏の時間」

放課後を告げるチャイムが鳴る。 単調なその音色。 ソラは英語の授業があまり得意ではない。 歯と耳に小さな機械を付けて、自動翻訳を行える『ランゲージトークシステム』や『自動翻訳機(トークライブ)』を使えば、英語の文法等覚えなくても、日本語で世界中のどんな言葉でも話せるのに、わざわざ学ばなければならないのが理解が出来なかった。 科学の進化に伴い、授業内容も変えれば良いのにと何度も感じる。 そんな、ソラを尻目に、シンがとびっきりの笑顔で 『ソラ!また!明日・・今日は・・・・今期初のビッグウェーブ!!』 シンは強めにソラの背中を叩き、ソラは前のめりに成りながらも、笑顔で答えた。 シンは早々にサーフィンをする為に海に向かうようだ。 今日の波は、どうやら今年最高の波らしく、多分サーフ部の部室に直行し、部員と向かうに違いない。 シンからは、サーフ部の入部を何回も誘われたけど、結局今だに答えを出していない。 やりたくない訳では無いが日射しに弱い体質で中々見学にも行けないのだった。 シンは席を立つと、鞄を肩にかけながら教室を後にして図書室に向かった。     
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