酔っぱらい共の怪談話

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  だから幽霊とかは人の虚を突いてくるの つまり寝ている時とか心が無防備な時になら一方的に私達に影響を与えられる… そういう事だから後ろに何かの気配を感じても不用意に振り向いちゃダメなの、だって振り向いて幽霊と目が合っちゃったら普通にびびるでしょ? 幽霊はそうやってビビった私達の虚を突いて色々悪さをしてくるのよ でもまぁ、振り向かないでいて本当にこの世の誰かが後ろにいたらガチでヤバイけどね ほら、それって普通に犯罪の気配だから(笑) 「てっちょっと!それじゃどうにもならないじゃない!」 尽かさずツッコミを入れる鏡子 「アハハ!あれ?ひょっとして信じちゃった?怖かったのぉ鏡子、今夜は私がずっと隣に居てあげようかぁ?」 「別に信じてないし!対処のしようがないからツッ込んだだけだから!抱きつかないの!洋子ってば!この酔っぱらい離れろ!!」 先ほどは悪のりして投げキッスをして少々ウザくなっていた聖瀬奈をたしなめていた津久見洋子が今は一番ウザイ そんな感じで抱きついてくる津久見洋子をなんとか引き離したと思ったら今度は満を持して聖瀬奈が手をあげる 「ハイッ!次、私いく!!」 「おお!いいねぇ瀬奈ぁ!どんとこぉい!!」 と、鏡子の胸を叩く津久見洋子 「どんとこいって言うなら自分のその薄い胸を叩きなさいよ」 「ひっどぉい!聞いた瀬名君に瀬奈…あんたら揃うとホントめんどくさい名前よね…」 洋子は自身の胸を抱きながら聖瀬名と瀬名翔吾の名前も苗字が同じ発音な事に不満をいう 「いや、今さら?」 「あ、じゃぁ僕も下の名前で呼んでもらって結構ですよ」 少し呆れる聖瀬奈とは違い瀬名翔吾はにこやかに呼び分けの対処方をいう
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