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「こんな話、知ってる?」
「だーかーらー、興味無いって言ってるでしょ」
わざとらしくキョトンとする津久見
「え、なにが?え!え!え!私の話に興味が無いって言うの!?ひどーい」
手のひらを組み合わせて左右に振りながら、わざとらしく悲しい表情をする
「ちょ、ちょっと…だって洋子、怖い話しようとしたんでしょ」
「私、怖い話するなんて一言も言ってないのに鏡子ひどぉーい」
笑いながら非難する津久見洋子に併せるように
「アハハ!鏡子ちゃーんひどぉーい」
と、聖瀬奈も入ると後輩の瀬名翔吾まで参戦してくる
「いや…淡瀬先輩、今のはひどいっす」
この3人の悪のりはもうほとんど絡み酒の域に達していた
「これはもう、バツとして鏡子にはなにがなんでも怪談話を聞いてもらわなきゃいけないわね!賛成の人、挙手!!」
津久見洋子の提案に聖瀬奈と瀬名翔吾はハイ!と元気よく挙手する
「よろしい。では、今から怪談話をするので鏡子はおとなしく聞くこと!」
「意義なぁーし」×2
「こ…の…酔っぱらい共は…」
「え、なに?鏡子は民主主義に則った決定に逆らうの?ここは民主主義の国よ、鏡子は民主主義国家の国民なのよこの判決に従うべきなんじゃぁないかしら?」
津久見洋子は鏡子の顔ににじり寄る
「ハァ…もぉう、わかったから、少し静かにして…」
にじり寄ってくる津久見洋子を片手でシッシッと払うかのように上下に振りながら肩を落としげんなりと酔っぱらい共3人がくだしたウザイ判決に従う意思を示す
それを見るとムッフフーンと満足げな顔をするうざったい酔っぱらい3人
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