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そんなことを三日もしていたらあずみの眼の周りはパンダのように黒くなってきた。 そして今日は火曜・・・行きたくない・・・あずみは朝日が昇った瞬間そう思った。 雅は決まって六時半に起きて屋敷の周りを走りに行った。その時やっと手足を大きく伸ばして思い切り深呼吸をし深く眠れた。がしかし、ランニングから帰ってくると 「おはよう、あずみ君。」 と、決まってカーテンをバサッと開け、部屋の窓という窓を全開し、起きざる負えなくなる。 「今日・・・お兄様帰ってきますか・・・」 よろよろになったあずみはとにかく、雅に帰ってもらいたかった。 「ちょっと待って、後から聞いてみるね。 それより、ひどい寝ぐせだね・・・」 雅が髪を触ろうと伸ばした手を交わそうとしたとき、バランスを崩してほんの少しよろめいた。 「あ、危ない・・・」 雅があずみを支え、雅の胸の中に納まると、途方もなく安心した緩やかな気分になれたが、それはほんの・・・1秒にも満たないほどの時間で、わずか後には心臓を吐き出しそうなほどの動揺が怒涛の如く襲ってきた。 「は、離れろ。さ・・・触るな・・・・」 「あずみ君、どうかした、真っ赤だよ。熱でもあるんじゃないの・・・息遣いも荒いみたいだし・・・」 「なんともない・・・」 (こいつ、マジで、絶対キスしたこと忘れてる・・・それとも・・・覚えていてこんなことしてるのか・・・) そんなあずみのドキドキをよそに、今度は額に触れようとしてきた・・・ 「ちょ・・・・・」 その時、雅の携帯が鳴った。 あずみは助かった・・・と思った。あそこで額に触れられたら、心臓が爆発するところだった。まだ、ドキドキいう体を抑えながら、洗面所へ行き、冷たい水を思い切り頭からかぶった。
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