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「なんだか、うまく丸め込まれた感じです。」 「まあいい。これで私の気持ちはわかってくれただろうか。」 「ええ、相変わらず変わり者で安心しました。僕のような世間知らずの厄介者を好きだなんて奇特な方もいるものだなと感心します。」 「いやいや、そんな君を何人もの男が狙っていることを知って、私は余計に君の魅力について興味がわきました。やはり、君は貴重だ。」 「研究材料ですか・・・まあ、それでも僕は構いません。好きになってしまったのです。 でも、やはり、初めてはじらします。」 「・・・そうきましたか・・・」 「お兄様の話にぐらぐらしてうっかりベッドに入ってしまっては面白くありませんからね。お兄様が毎日僕を口説いて、満点だった時に差し上げます。 雅とお付き合いをした罰です。」 「そうですか・・・それも面白い。それではゆっくりと参りましょう。」 二人は今日も手を握り合い眠った。あずみは、やっぱりお兄様の胸は一番しっくりくるな・・・とても安らかな気持ちで眠りについた。
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