18.

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雅は翌日、あずみから教えてもらったスーパーを4時ごろからうろうろしていた。 ペットショップの周囲をぐるぐるぐるぐる・・・・ 見ている人が目が回りそうなほどぐるぐる回った。 だが、6時が近くなるにつれ怖くて傍によることができなかった。 会いたくて、会いたくて仕方がないはずなのに、何度も遠くからその姿を確認してはいるけれど、実際に待ち合わせとなると・・・怖くて。 何を話せばいいのだろうか・・・とか、ひょっとして、付き合っている人がいたらどうしよう・・・とか、またあのちょっとやばい兄貴が出てきたらどうしよう・・・とか、もしも来てくれなかったらどうしよう・・・とか・・・ だから、ペットショップの入り口がひととおり見渡せる位置にある植木の傍に身をひそめていた。そして時間が6時に近くなると、胸がどきどきと、体を揺らすほど強く心臓が脈を打った。 そして、ゆっくりと時間は6時になり・・・6時半になり・・・ひょっとして別の入り口があるのかもと思い、こわごわ中を覗いた。 けれど、入り口はやはり雅の居たところしかなく、プードルの前に人は何人かいるが、隼人の姿はなかった。 それから何度か入り口とプードルの前を行き来して、あっという間に8時になったが、隼人は現れなかった。 そしてペットショップは閉店を迎え、シャッターの前で雅は泣いていた。 ひょっとして、あずみにカツがれたのかも・・・自分もそれ相応の事をしてしまったし、仕方ないな。と思い込もうとしたが、残念ながら涙は止まらなかった。
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