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「そうですか。いいですよ。お話ならどれだけでも。お友達ですから。」
「・・あ、友達・・・」
「僕、友達、いないんです。学校も行ってなくて・・・
この間、お友達になってあげるねって言ってくれた人がいたんですけど・・・いろいろあって・・・連絡くれなくなりました。
クニさんは友達いますか?僕、意外で。」
「いるよ。けど、あまり連絡は取ってないけどね。」
「いいな・・・お友達がいると毎日が楽しいんでしょ。
お話ししたり、映画見たり、図書館行ったり・・・大人は、お酒飲んだり。ですか?」
「そうだね・・・でも、友達よりもっと素敵な関係があるよ。」
「なんですか?」
「恋人。」
「コイビト・・・」
「そう。あずみ君・・・僕の恋人になってよ。
恋人は友達よりもっと、もっと楽しいよ。」
「楽し・・・い・・・・」
「うん。とても。」
「あの、その・・・恋人になると言う事は・・・
今日のように待ち合わせをして・・・遊園地に行ったリ・・・
とかでしょうか・・・」
「もうちょっとかな・・・」
「では、夜ごはんを一緒に食べるとか・・・」
「もうちょっと・・・」
「このようにホテルに泊まり・・・」
「うん。」
「お酒を飲み・・・」
「うん、うん。」
「キスをして・・・」
「うん、うん、うん。」
「押し倒されて・・・」
「うん、うん、うん、うん。」
「やっちゃう!なんてこともあって・・・」
「うん、うん、うん、うん、うん。」
「それが定期的に繰り返される、間柄の事で・・・しょうか・・・」
「う・・・ん・・・・
まあでも・・・
そう物理的なことばかりではなくて・・・
心を通わせる・・・というか・・・好きに・・・なる・・・・」
「好き・・・?」
「うん。僕を好きになってもらえないだろうか?」
クニはあずみに少し乗りかかるくらいまで近くに詰め寄り、手を握った。
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