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よろしくお願いします
カーテンの隙間から朝日の差し込み、眩しく感じ、目を覚ました世那。
「んっ・・・、ふわぁぁー
んーーーっ」
そう言いながら、ベットの上で伸びをすると、
「おはよ。」
とてつもなく甘い声が、世那の隣から聞こえて来た。
少しびっくりした世那は、隣を見て何とも言えない気持ちになった。
何故なら、上半身裸で、色気がダダ漏れの状態で、世那の隣で、朝の挨拶をして来たのだ。
そして、何も言えない世那を気にせず、起き上がり、
「よく眠れたか?
昨日、風呂入ってないだろ?
入って来いよ。
その間に飯を作る。」
「でも、着替えが・・・。」
「取り敢えず、俺の服を貸すわ。
それを着ろ。」
そう言って、服を取り出した。
それを、世那は一言、
「ありがとっ。」
そう言って、風呂場に直行し、シャワーを浴びた。
発情期を起こしたからだろうか、汗でベタベタした身体を、シャワーを浴び、スッキリして、とても嬉しくなり、少し顔を綻ばせた。
上がると、借りた服を着た。
慧斗の身長は190近いのに対し、世那の身長は170あるか、無いかぐらいだった。
だから、借りた服はTシャツで、それが、ワンピースになってしまった。
それに、世那は苦笑いをした。
そして、ダイニングに行くと、良い匂いが漂っていた。
キッチンにいる慧斗に、もう一度、
「ありがとう。」
と、言うと、
「あぁ。
もう少ししたら、飯ができるから、座ってろ。」
そう言ってきたので、待ってると、白御飯に、味噌汁、フワフワのオムレツ、シーザーサラダに、パイナップルが出てきた。
「どうぞ。」
「あっ、ありがとう。
イタダキマス。」
それは、とてつもなく美味しかった。
2人で食べた後、慧斗は風呂場に向かった。
その間に、慧斗に内緒で皿洗いをした。
上がってきた慧斗に、やった事に驚かれつつ、それでも頭を撫でながら褒めてくれたのが、子供扱いするなって気持ちより、嬉しいと思う自分に驚いた世那だった。
その後、2人でまったりコーヒーを飲んだ。
そして、
「これから宜しく。」
「あぁ。
こちらそ、宜しく。」
そう言って、笑い合った。
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