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新入社員が入った。名前は結翔(ゆうとと読むらしい)。背が高めの、一般的にガリヒョロと呼ばれる部類だと一目で判る
。
まあ、私からすればタイプとは全然違うのではあるが、友達の美沙子がどうやら相当気に入ったらしい。本人がそう言った訳ではないが、顔を見ればそんなことは誰にだって容易に判るというものだ。
美沙子の努力が実って彼は私達と仲良くなった。週末にはご飯にも行くし、居酒屋でお酒も飲む。
今日は初めてのカラオケ。
美沙子は朝から異常にテンションが高く、喋る声も普段よりキーが高い。
仕事が終わっていよいよカラオケだ。
美沙子の結翔を見る目が一段と熱い。
カラオケ店に入る。そして美沙子が
歌う番になった。美沙子は気合いが入っていた。目を瞑りながらの熱唱だ。
私はその間、結翔の膝の上に座ったり、結翔の腕にしがみついて胸を押し当てたりした。
美沙子の熱唱が次第に小さくなっていく。
これが私の嫉妬のやり方。
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