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わたし、普通の人妻なんです。
ダンナとは結婚して十年目、いわゆる出来ちゃった結婚です。
たいして好きでもないんですけど。
当時の年齢は、もう三十四歳でしたし、子どもは欲しかったので結婚しました。
結婚式のときは、妊娠半年くらいでしたのでお腹も大きく式に参列している人の中に
「順番が違うから嫌よね」
というのを耳にして傷つきました。
ハネムーンもお腹が大きくて、それどこじゃありませんでした。
赤ちゃんを出産しても
子どもを抱えているから、しばらくは仕事にでないはずでした。
しかし、「カネ返せ」とかいう電話やチラシがドアに張り出られているのに気づき、ダンナに「どういうことよ」と詰問しました。
すると、ダンナは(FX)外国為替証拠金取引という金融庁認可の合法的な金融賭博にはまっていて貯金どころかヤミ金でお金を借りているといいました。
ヤミ金のお金は私が独身のときにため込んでいた百万円でなんとか返済しました。
そして、わたしは子どもができると同時に近くに住んでいる姉にこどもを預けて都内にある福祉法人でパートをすることになりました。
そこは神楽坂の中心からかなり離れたところに事務所がありました。
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