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オープンしたばかりのショッピングモールに行ってみると、同僚の西谷くんを見かけた。
しかも一緒に歩いていたのが、ファッション誌から飛び出してきたようなスタイル抜群の美女だったのだから、思わず繋いでいた愚妻の手を勢いよく離してしまった。
運良く西谷くんには気づかれずに、こっそりと後を追ったのだけれど、常時ねっとりと指を絡め合っていて、時折肩から腰にかけてなまめかしく掌で触れたりするものだから、とてもじゃないがこれ以上は見ていられない。会社で会ったらダダじゃおかないぞ! と、たえぎる思いを抑えるのに必死だった。
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