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それが私に出来る妻への精一杯の償いだったのです。
離婚裁判の当日私は欠席しました。それが妻への思いやりと思い、財産も娘の親権も妻の思いとおりにすれば良いと思ったからです。
今から考えれば、それは間違った選択でした。娘の将来を大事に思うならば親権は決して放棄してはいけなかった。少なくとも父親の権利を保持して娘を守るべきだったと、思います。
然し妻は、娘の親権を私が放棄しないなら『自分は死ぬ……』と本気で死ぬ心算でした。娘と妻を生かすためには親権の放棄しか選択は無かったのです……」
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