これから。

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義弥さんは毎年1~2人のT大生をバイト雇用すると言っていた。 俺は凪に話してみた。 凪は興味を持った…… 『お前、勤務条件何も知らないってマズくない?』 確かに…… 俺は義弥さんな連絡を入れて凪と二人で会いに行った。 「えっと……稼ぎたい人には不向きかな? ウチ、バイトの子は長期休み以外は週10時間まででお願いしてるんだ。 学生が本業でしょ? 勉強や遊びも楽しんで欲しいからね。 だから月8万円くらいにしかならないけど大丈夫?」 俺と凪は顔を見合わせた……。 「ダメ?」 義弥さんはまた可愛いらしく首を傾げる。 「義弥さん、時給って……」 凪は聞いた。 「2000円じゃ安い? 一応1年経つと250円は時給上げてるんだけど……。」 義弥さんの声がだんだん小さくなっていった。 俺と凪は頷きあって 「やらせて下さい。」と頭を下げた。 義弥さんは スゴく綺麗な笑顔を見せてくれた。 ホント このヒト ヒトタラシ。 俺はまた惚れ直した。
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