第1章

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旬の野菜を一番良い味、形で提供する。 夏の定番なすなら、田楽やラタトゥイユだ。 きゅうりは必ず漬物にして、ゴーヤはわざと苦いものを選ぶ。れんこんは意外にも秋で、素揚げにして銀杏と出す。冬の代表人参と大根。豚汁を作る。ブロッコリーが春。たまねぎドレッシングをかけて味わう。春キャベツも良い。顆粒コンソメと少量の水、弱火でじっくり煮る。シンプルにキャベツサラダもあり。焼肉屋で大人気メニューだ。ごま油がかかってる。漬け込むように放置して食べるのがお勧め。なぜなら、喉でチクリと当たるのだ。こりゃまた、もう。たまねぎは焦がさずしんなりさせると甘みを大いに発揮して美味しい。  こうして作り手の思いと技がメニューになる。濃い味付けに拘らずたまにはでいい。自然を味わってもらいたい。  そうなると生野菜でいいじゃんとなってくるだろう。  料理長の見せどころ。
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