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捕虜=奴隷なんだろうか。
着いた町でトオルさんが首輪を渡されていた。
「・・・悪い」
「いえ、このくらいは予想していたので」
おとなしく着けてもらった。
中に入ると、意外に盛んな町で、ヒト?が沢山いた。
これみんな魔族か・・・凄い数だ。
トオルさんが何か店に入っていったから、俺は荷物と一緒に帰りを待つ。
すると、厳ついおっさんに声を掛けられた。
「お前、人間だな。何故この町にいる」
これは、喋ってもいいんだろうか。
捕虜ってどんな感じか解らないからな・・・
喋らなかったら、気を悪くしたのか、掴みかかってきた。
「あ゛あ゛?答えねーのか!お前の口はお飾りか?」
煩い。短気過ぎるだろ。
カルシウム足りないんじゃないか?
いい加減放してもらいたいんだが・・・
「何をしている」
「あ゛?ヒッ、お、お前はっ・・・」
トオルさんが出てくると、おっさんはすぐに手を放した。
「コイツは俺の所有物だ。気安く触らないでもらいたいな」
「すすすす、すいませんっしたっ!」
謝って、猛スピードで去っていった。
何だったんだ?
「有難うございます」
「いや、置いていって悪かった。
今度こういう事があったら、すぐに俺を呼べ」
「はい、解りました」
トオルさんに連れられて、大きな屋敷に来た。
日本では見れないな、こんなデカイ屋敷は。
「ここは・・・?」
「俺等の家だ」
「・・・!?」
家!?俺等ってことは俺も住むのか!?
「何ヵ月も放置していたから、埃が溜まってそうだな・・・」
「えっと・・・俺も住むんですか?」
「それ以外になにがあるんだ?」
「・・・ソウデスヨネー」
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