おまけ的な最終章です(多分)

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ガラガラっと扉が開いて、またしても男女が入店してきた。 会社帰りに夕飯を食べる同僚といった感じだろうか。 慣れた様子でレオ君の後ろのおかしなカップルのさらに奥のテーブル席に座った。 サラリーマン御用達っぽい雰囲気のお店なのに、女の人も普通にくるらしい。 いや、でも、今、入店した二人は単なる同僚だとしたら、サラリーマン御用達で間違いないだろう。 女の子は少しぽっちゃりしているけれども、身だしなみには気を使ってるに違いない感じで、髪の毛がツヤツヤしているし服装も可愛らしい感じに見えた。 男性の方は……目が隠れてしまいそうなぐらい長めの前髪に、のび太君のような眼鏡。 ちょっと根暗そうな感じに見える。 雰囲気も同僚そのものな感じだ。 私とレオ君はちゃんと恋人同士に見えるのかな。 デート中のカップルに見えていたら嬉しい。 間違っても、強面レオ君に脅されて付き合わされている奴隷には見えていませんように。 「ちぃちゃん、聞いてる?」 しまった、聞いていませんでした。 アハハと誤魔化してみたけど、レオ君の目が誤魔化されるわけもなく 「聞いてなかったんだな」 と軽く睨まれて、映画の中の外国人のようにレオ君が肩を竦めた。 オーイエー☆ ソーリーソーリーヒゲソーリーなどと陽気に言うような雰囲気でもないみたいだから、黙ってゴメンナサイという雰囲気を醸せば 「ちぃちゃんはズルい。そんな可愛い顔されると怒る気が失せる。最初から怒る気にならないけど」 などと、葉月が聞いたら砂を吐けると言いそうなセリフをおっしゃった。 ちなみに、私の顔は可愛い顔ではない。 レオ君のケモチンフィルターを通して見ると、どうやら可愛く見えるようである。 ケモチンフィルター万歳!
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