おまけ的な最終章です(多分)

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周りを気にしてレオ君をないがしろにしないようにとレオ君の凛々しい顔を見上げてみたら、レオ君が私を熱い眼差しで見つめていた。 恥ずかしい、けど、嬉しい。 照れてしまうので目線を右往左往させていたら、またしても課長とやらの声が聞こえてくる。 「そういえば、今日、腹が痛くなってちょっとトイレの個室に籠っていたら……」 やっぱりっ!!! トイレで盗み聞きっ!!! 心臓がバクバクしてきた。 なになに? 課長、続きっ!!! 「ちぃちゃん、どうした?」 「えっ? どうもしてないよ?」 ちょっと課長の声が気になってなんて言えずに、薄笑いを浮かべてみたらレオ君の大きな手が私のおでこに伸ばされた。 はぅあーっ! いつもだったら、それだけで嬉しいし恥ずかしいし、今でもその気持ちはあるし、もっとして、ハグ・ミーな気持ちもウェルカムな気持ちもあるんだけどっ!!! 今だけ、レオ君、許して! 課長の盗み聞きが気になるっ!!! 「熱は、ないな。でも、なんかいつも以上に挙動不審っていうか、おかしくないか? あっ、もしかして……」 えっ? レオ君ももしかして課長の話声とおかしさに気が付いた? 以心伝心? 合体してないけど、一心同体みたいな? 期待でワクワクとドキドキが混在してレオ君を見つめていたら、レオ君の顔が私の方に寄せられる。 キャーキャー! 大衆食堂でまさかのキス、いっちゃう? 「我慢しなくていいよ? トイレ行きたい?」 物凄く小声で囁かれて、違うってばっ!!! と思ってレオ君のおでこを叩いてしまった。 おでこを叩かれたレオ君の顔は、ハトマメな感じで放心した後 「違ったか。ほら、漏らされてもここでは洗ってやれないし、俺以外の人にちぃちゃんのそんな美味しい姿を見られたらイヤだからさ」 と、怪しい微笑みを浮かべられて、恥ずかしいのか興奮なのか分からなくなった。 美味しい姿って……そういう姿がお望みなのでしょうか……。 さすが獣ですなっ☆
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