狙われた命。

21/21
831人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「しかし勿体ないとも思ってしまうな。 どうだい?ルチアは、やめて俺にしないかい?」 えっ……えぇっ!? リュウ様の急な申し出に驚いてしまう。 私は、動揺をしているてクスクスと笑われてしまった。 絶対にからかっているんだわ!? 「リュウ様……酷いです。からかうなんて……」 怒りながらポカポカと叩こうとした。 するとギュッと抱き締められてしまった。 えっ……!?急にリュウ様に抱き締められるものだがら 心臓がドキッと大きく高鳴った。 「ごめん、ごめん。でも俺も君のこと 気に入ったよ。 本気で落とそうかな……君のこと」 リュウ様は、そう言うと私の顔を覗き込んできた。 やはり彼もかなりの綺麗な顔立ちをしていた。 吸い込まれそうな綺麗な灰色の目。 思わず見惚れてしまいそうになる。 すると顔が近付いてきた。 キスまで……数㎝の距離になった時だった。 「アイリス。アイリス~何処に居るの?」 ミアが私を捜していた。 ビクッと私は、驚いてハッと意識を取り戻した。 そして慌ててリュウ様から離れた。 「あの……申し訳ありません」 私は、驚きと動揺で、その場合から 逃げ出してしまった。 するとすぐ後にミアと鉢合わせになった。 「あ、アイリス何処に行っていたのよ? ルチア様が呼んでいるわよ……ってあら。 アイリスどうしたの?真っ赤かよ?」 「えっ……そう?気のせいじゃない。 それよりルチア様が捜しているのよね? 私行ってみるわね」 私は、必死に何も無かったかのように演じ 陛下を捜すと言い誤魔化した。 本当は、まだ心臓がドキドキと高鳴って うるさかったけど……。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!