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翌日、自宅に子どもが通っている幼稚園のお友達とお母さんを数人招待した。
「今日は誕生日会に来ていただきありがとうございます。お友達のみんなも、来てくれてありがとう。今日は楽しんでいってね」
手料理を振る舞いながら子ども達とお母さんたちの相手をする。
子どもは私が手作りしたピンクのドレスを着飾って大はしゃぎしている。
私とお母さんたちはデザートのケーキを食べながらお茶をしていた。
「ドレスかわいいわね。手作りしたの?」
「ええ。昨日やっと完成して。あんなに喜んでくれると嬉しくなるわ」
子ども達はケーキを食べたりプレゼントを渡したりしながら、子ども同士で遊んでいる。
「旦那さんいないのに、あんなにいい子に育てるなんて、すごいわ」
「あの人はあの子が生まれる前にいなくなってしまって・・・でも、あの子からしてみれば、私が父親と母親みたいなものですから。だからあの子には私の名前で呼ばせているんです」
「ああ、だからなの。あの子、いつもあなたのこと名前で呼んでいたから。不思議だったのよ」
「変かもしれませんが、そのほうがいいかなって思いまして」
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