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ぁぁぁ…
「…んあ?」
どこからともなく声が聞こえたような気がした。
「…気のせいか」
周りを確認しても俺以外に人は見当たらない。
きっと山に住む動物かなんかだろう。
そう決めつけると俺は再び木によりかかって、ぼんやりと山の景色を眺めた。
ああぁ…
「…いやいやいやいや」
今度は完全に聞こえた。
悲鳴にも近い声がはっきりと耳に木霊する。
誰だ…
どこにも見当たらない声の主に恐怖すら覚えた。
「…よし帰ろう」
こんな気味の悪い場所にいてたまるか
俺はそそくさに帰るために、立ち上がった。
あああああああああああああああああああああ!
「んな!!?」
聞こえた!!
悲鳴に近いじゃねえ!
悲鳴だ!!
そしてその声のする場所も分かった!
俺は反射するように声のするほうに
首をあげたーーー
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