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「はぁ…はぁ…死ぬかと思った」
首を絞めるのも阿保らしくなり、俺は少しリアクションがうるさい女の子を開放した。
「次は…折るからな?」
「何を!!?」
小動物が助けを求めるような涙目で暴力反対と訴える。体は小刻みにカタカタと震えている。
…少し怖がらせ過ぎたかな?
しかし、もとはと言えばこいつに問題がある。
「つーかお前どっから降ってきた?まさか木の上で昼寝でもしてたんじゃねえだろうな?」
考えられるのは1つ。こいつが俺よりも早くここに来て、何を思ったのか木に登っていたのだが、ついうっかり足を滑らせて落ちた。
さすがに飛行機からは落ちてきたなんて考えられないし…
「私は魔界からきたんだよ!」
どうやら当たり所が悪かったらしい。
「…は?」
「…あれ?」
なぜそこでキョトンとした顔でこっちを見る。俺がしたいくらいだ。
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