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9つも歳が違うふたりだか、仲が良く歳の差を感じさせないのは、精神年齢のバランスが取れてる事と共通の趣味。
美絢子は壁にぶら下がったハンガーに指差し、茜を見た。
「アレ、ネットで見てたヤツだよね。やっぱ買ったんだぁ」
「あははっ。買っちゃいました。変ですか?」
「何で?茜ちゃん、大人っぽいの似合うじゃん。羨ましいよぉ、私には無理だもん。
ね、ねっ、羽織ってみて」
美絢子にせがまれると照れ臭そうに笑みを浮かべ「ちょっとだけですよ」なんて言いながら茜はハンガーに手を掛けた。
白地に黒のストライプ、レトロな椿が大きく描かれた着物を羽織ると軽く前を合わせ、くるりと一回転。
「こんな感じですけど、どぉですか?」
「わぁ~♪イイじゃん、似合う~♪"粋な姉さん"だねぇ!」
「クスッ。何ですか、ソレ。恥ずかしいですよ」
美絢子の誉め言葉に照れ臭そうに頬を染めた茜。
そそくさと着物を元の位置に戻した。
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