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美絢子と茜は掃除と片付けをした後、夜仕様に店内をセッティングして勤務終了。
着物に着替えると、厨房にいる和明と馨に挨拶した。
「「お先に失礼します♪」」
「あっ!待ってミヤっ。和輝から伝言あったの忘れてたわっ」
厨房から慌てた様子の馨が顔を出した
「えぇっ?!お兄ちゃんからぁ~……聞かなかったことにして、帰りまぁす」
『和輝』とは馨の友人で美絢子の兄。幼馴染だ。
そして……
「…………帰ってもミヤの晩御飯無いわよ。作ってこなかったもの」
「へ?……何で?馨ちゃんのご飯無かったら私どーすんの、死んじゃうよ?」
このふたりは一緒に住んでいる。
こんなことを云えば、同棲か。恋人かと思うだろう。
しか~し!『同棲』ではなく『同居』
ふたりの間には恋愛感情は皆無
『シェアメイト』只の同居人。
ここでも云っておくが、馨は【ノンケ】だ。【ノンケオネェ】なのだ。
ちょっと乙男ってだけで、好きになる相手はモチロン女
好みは"可愛らしい女性"である
美絢子は妹として可愛がっているだけで恋愛対象としては論外だった。
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