【其の6】オカンの気持ちは・・・

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シャワーを浴び出たところで気が付いた。 俺としたことが下しか持ってきてねぇ・・・ まぁいいか。泉さんは寝ただろうしな。 下だけ履いて部屋に戻った。 クローゼットを開けてスエットの上着を取り出したところで、何気無く後ろを振り返った。 「うわっ?!な、何ッ!?」 背後に立つ泉さん。いつからそこにいた?! 「え?あ、渡すの忘れたから」 「はい」とペットボトルを差し出す泉さんは、無表情のままじっとこちらを見ている。 「・・・ん、ありがとう。 ・・・あのさぁ、あんまりジロジロと見るんじゃない」 別に恥ずかしい訳じゃない。真っ裸じゃないから。 ただ、女の子の反応としてコレって違うよな。 男の裸を見たら恥ずかしがって顔を背けるのが普通だろ。こんなガン見されたの初めてだ。 「あ、つい良い躰だなぁ~と……ゴメンナサイ」 はぁ~…………何なんだ、この子・・・ ずっと抑えていたけどダメだ。もぅ我慢できない・・・
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