カガミ

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『ね、いいでしょ?』 目に写るあなたは別人のような顔をする。 私の正面であなたが耳をつんざくほどの悲鳴を上げる。 私の手からナイフを叩き落とし、狂人となって私の顔を流れる鮮血を止めようとする。 痛みは快楽を与え、私の心を浄化してくれる。 ああ、これでやっとあなたの事が好きになれそう…… 美しく清らかな私の片割(あなた)れ。 あなたと同じ顔に傷を付けて私はワタシの姿へと戻る。 これで私はあなたと同じ美しい心でいられる。 何物にも汚されないあなた。 大好きよ。 ~fin~
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